HSSとは
HSSとは「High Sensation Seeking(ハイ・センセーション・シーキング)」の略で、HSPの特性を持ちつつも活動的で刺激を追い求めるという一見相反する気質を持ち合わせ持つHSPのことを指します。
一般的に思い浮かべるHSPとの印象とは違い、外交的で新しいことに興味が次々と湧いて飽きっぽいという気質を持っており、HSPの中の約30%(全人口の6%)がHSSであるとも言われ、HSS型HSPと呼ばれています。
例えば
刺激を求める
冒険心があり同じ事を繰り返す事が苦手で飽きやすい
新しい経験、体験を求める
衝動的で物事の細かい事には気付かず微妙な違いは気にしない
などの特徴があり様々な文献で「ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような気質」だと表されています。
HSSの特徴
慎重でありながら活動的でもあるHSSにはHSPにはない長所もあります。
好奇心や向上心が旺盛なので交流会、勉強会、セミナーにも積極的に参加することができる
HSPが興味がありながらも尻込みしてしまうような場面でも、好奇心の方が勝つので飛び込むことが出来ます。
気配り上手なので周りの状況次第では、自分の疲労を考えずに元気に振る舞うことが出来る
HSS気質の中には周りから元気で明るい人にみられている人もいますが、それは周りの空気に配慮しながら積極的に動くことが出来るからとも言えます。
人の化粧・髪型などの変化に敏感に反応し、店の内装の変化なども直ぐに気付きそれを指摘することが出来る
HSPの特徴である少しの変化にも良く気付く正確に、積極性が加わるのでそれを人に伝えたり表現することが出来ます。
HSSの弱点
内向的・外交的と二つの性質を併せ持つため、周りからは「気遣い上手」「細かい仕事をする」「任せておけば大丈夫」と思われがちですが、元々敏感で疲れやすい気質なのである日突然パンクしてしまい仕事を欠勤したり、自律神経失調症やうつに移行しやすいという弱点もあります。
そもそも外交的という特徴もHSPが生き辛い環境に適応するために後天的に身につけたという見解もあるようですので、自分が行動的なHSSだなと思っていても、自分一人になれる環境やストレスを発散できる趣味などは確保しておく必要があります。
HSSの診断
こちらのチェックリストで自身のHSSの診断をしてみて下さい。
様々なサイトに掲載されているベーシックなものなので、既に判断済みと言う方はそのまま飛ばして下さい。
1.安全ならば強いお酒を飲んで酔ってみたい。
2.会話によってはとんでもなく退屈することがある。
3.好きだとわかっている一度行ったことがある場所よりは新しい場所に行きたい。
4.スキー、ロッククライミング、サーフィンなどスリルを味わえるスポーツをしてみたい。
5.長い間、家にいると落ち着かなかったり退屈してしまう。
6.何もすることなく待つのはツライ。
7.同じ映画は一度見るとストーリーを覚えているので途中で退屈してしまう。
8.不慣れなこと、未知なことを楽しめる。
9.普通でないもの、変わったものを見かけると気になって調べたくなる。
10.毎日同じ人と一緒にいると飽きる。
11.私が何をしでかすのか予測がつなかいと友達は言う。
12.新しい分野を探究するのが好きだ。
13.日常的なルーティン(繰り返し)を避けている。
14.激しく心を揺さぶるアートに心惹かれる。
15.高揚感を与えてくれるのでお酒を飲むのが好きだ。
16.突発的な行動をとるような友人を好む。
17.自分にとって目新しく、好奇心を刺激するような場所に行きたいと思う。
18.旅行にお金を使うなら、まだ行ったことのない未知の国がいい。
19.探検家になりたいと思ったことがある。
20.まわりがひきつり笑いをするような下ネタが出ると楽しいと思う。
以下、女生と男性で判断が分かれます。
女性
もし11以上の項目に当てはまれば、刺激追求型(HSS)と言えそうです。7以下であれば、おそらくHSSではありません。8~10の間であれば、両者の中間と思って下さい。
男性
もし13以上の項目に当てはまれば、刺激追求型(HSS)と言えそうです。9以下であればおそらくHSSではありません。10~12の間であれば両者の中間と思って下さい。
HSPの診断もそうですが、あくまでも気質の判断ですので参考程度に考えて下さい。
HSP・HSSは病気ではありませんので、自分がこれから心苦しくなく生きるための指針にして頂けたらと思います。