現代は情報社会であり「身体感覚」より「脳を酷使」することが生活習慣になっています。
携帯端末、タブレットなどの電子機器の操作から車の運転、仕事に関しても職人的な「カン」を使うよりもデータや管理を使う場面の方が圧倒的に多いのは周知の事実です。
それに伴い現代人の多くは「気」が上へ上と登ったまま降りられなくなり、のぼせてしまっています。
「気」という言葉が理解でき難くかったり抵抗があれば、重心が上がったままになっていると思って頂くと分かりやすいかと思います。
気が上がったまま、情報を収集し続けることで「脳疲労」を起こし、それが切っ掛けで様々な不調を起こしてしまいます。
人は直立歩行をしている生き物なので重心バランスは下にあった方が安定しますし、古来より武術・舞踊の世界にある「丹田」という概念上の感覚も肚の下に収めよとあります。
また重心を下に下げるには本来持っている「身体感覚」を使うことも大切になります。
例えば足の裏には「メカノレセプター」という感覚受容器がありますが、現代の舗装され歩きやすい道路をクッション性の高い靴で歩く生活を続けている現代人は、バランスのセンサーが働きにくくなっています。
バランスを鍛えるにはメカノレセプターを刺激するのだ
ところで人間には固有知覚という感覚があります。 これは簡単に説明すると「今関節がどのくらい曲がっているか、どの方向に力がかかっているかを判断し認識する…
言うなれば感覚や重心または気が上がったままの状態は、躓きやすくなったり肩に力も入りやすく肩コリや頭痛、不眠などの不調のトリガーに常に指をかけている状態とも言えます。