人間にとって犬はかなり特別な存在だと思います。
ペットとしては猫もかなり魅力的で人気も高いですが、何せ人と犬は5万年前から共同生活をしているので、その関係の深さは他の動物とはやや異なるように感じます。
さてこれだけ付き合いの長い犬ですが、日々新しい関係性が生まれていて「読書犬」もその一つです。
読書犬って?
元々は読書能力に難のある子供たちを対象にした「動物介在読書プログラム」がアメリカでスタート。その後カナダ・フランス・スペインなど世界各国に広まりフィンランドでは「読書犬」という新しい教育法として定着していったようです。
子供たちの読書力が上がって自信に繋がる
読書に抵抗がある子供はどんな時代にも一定数存在していて。そもそも読むのが嫌いだったり、読むのに失敗するのが怖くて人前で読めない、また難読症や識字障害の子もいます。
何かのひょうしに、からかわれたりすると自信の喪失に繋がったり、学習意欲が削がれてしまいます。
そういった子たちも「読書犬」に本を読み聞かせると自信が回復したり学習意欲が向上したりするそうです。
読書犬はどんなに読み間違っても、それを指摘したりからかったりしません、ただ大人しくじっと聞いてくれます。子供も犬相手ならストレスなく読み聞かせることができますし、高い報酬経験を積むこともできます。
何だかんだで読書は大切
日本でも「読書犬」は少しづつ広まっているようですね。
ITが発達して本を読まない人達も増えていると聞きます。ネットで記事を読んでいるのだから今さら読書の必要なんかないじゃんという意見もあります。
確かに単に知識や答えが欲しいだけならそれでも十分ですし、必要な情報以外を飛ばして次から次にサイトを渡り歩くのはスピード感を求められる今の時代にもマッチしていると思います。
しかし想像力を働かせたり行間にある作者の意図を読み取る洞察力を鍛えるなど、文章を読むという行為を経験値として血肉にするには、やはり読書が最適でしょう。
だからこそ効率重視の次世代のリーダーたちも沢山本を読み、発信したいことをメールマガジンだけで済まさずに紙の本で出版をしているのだと思います。
なので子供のうちから読書習慣をつけるのは、今後の人生においてとっても大切だと思いますし、当然大人だってそうです。
フィンランドでは「読書犬」といえば大型で大人しいバーニーズ・マウンテン・ドッグという犬種が定番だそうですが、大人しい子ならこだわる必要もないような気もします。ここは日本ですしね。
それこそ「読書猫」でもいいですし、動かずじっとしているだけにフォーカスするなら「読書蛇」とかもありですかね(^^;)
僕なら「読書亀」かな。