引き寄せの法則とか聞きますよね。
何だか眉唾でもあり同時に気になって仕方ない言葉でもあります。
僕自身も思い返すと人生において引き寄せがあったのかな?なんて思うこともあったりなかったり今回はそんな話です(^^;)
突然へんな漫画の表紙から始まる今回のお話、実はこの漫画はとってもとっても思い入れのある作品なのです。
この作品に出会ったのは、さかのぼること小学校の頃です。
記憶が定かではないのですが、たぶん五・六年生の遠足とか校外実習のときにクラスメイトが持ってきていたのがこの漫画でした。
当時は恐怖マンガのブームが到来、クラス中で漫画を交換したり近所の本屋さんで立ち読みをしたりしていたんですね。
そんなときにこの漫画が道中のバスの中で回し読みされました。
当時僕はクラスカーストで下にいたので中々順番は回ってきません、ようやく自分の手に渡ってきて冒頭のエピソードを読み進め始めるとバスは目的地に着いてしまいました・・・。
漫画はクラスメイトの元に戻され、その後も彼はその漫画を学校に持ってくることはなかったのです。
漫画貸してよと言えばいいじゃんと思う人もいるでしょうが、当時はクラスで下になってしまうと中々そんな些細なことも言いだせないものなんですね。
そして僕の頭の中では冒頭のエピソードだけが悶々と繰り返されることになります。
年齢が30を越えても時折ふとした瞬間にあの漫画の続きが読みたいなぁ~なんて思っていました。
その頃おぼろげに覚えていた冒頭のストーリーはこんな感じでした。
ある家に保険の勧誘のお姉さんがやってきます。
その家の住人に保険の説明をしている最中に保険のお姉さんは猛烈な尿意に襲われてしまい、住人にトイレを貸して欲しいと頼みます。ところが。
住人は「うちにはトイレなんてありません帰って下さい」と怒り出すのです。
お姉さんは尿意が我慢できずトイレがない家なんてあるはずがないと勝手に上がり込みます。
そして家中トイレを探し回るのですが本当にトイレはありませんでした。
しかも探している最中ある部屋を覗くと、不気味な顔をした子供が二人で人形遊びをしているのを目撃します。
女性はトイレがない家があったことのショックと不気味な子供たちが持っていた人形に何か違和感を感じながら家路につく。
とここまでが薄っすらと記憶に残っていた冒頭のエピソードでした。この滅茶苦茶なストーリー展開気になりますよね?
しかし漫画のタイトルも分からないので探しようもありません、しかし三十歳を過ぎた頃、我が家にパソコンがやってくるのです。
この頃はさすがに漫画のことは忘れていましたが友人達との会話の中でふと思い出したのです。思い出してしまったらもう止まりません、何といっても目の前にはパソコンがあります。
で、検索をしまくるのですがヒントが少なすぎて探すのは困難でした。
試しに「恐怖トイレのない家」とかテキトーなタイトルを入れてみてもヒットしません、しかしある日たまたま恐怖マンガを紹介するHP にヒットしました。
そこでようやく漫画のタイトルを知ることとなったのです。
そのタイトルは「魔界わらべ恐怖の家」という知っていなければ絶対検索できない予想外のタイトルで作家さんは森由紀子という人でした。
長年の謎も解け留飲の下がった僕は何とも言えない達成感に一人浸るというバカみたいな心境になり満足できたのですね。
しかしここで引き寄せの法則が突如発生します。
タイトルが判明してからすぐのことです。
ある日暇つぶしに入った古本屋の漫画コーナーにいくと突如ある漫画の背表紙が目に飛び込んできます。
「魔界わらべ恐怖の家 森由紀子」嘘でしょと思いながら手に取ると紛れもないあの漫画でした。
当時はまだブックオフのような大手以外の古本屋があり、そういったところには掘り出し物があったりしたのですが正にお宝級の掘り出し物です。
何十年も前のマイナーな漫画がそこにあったのですから、そして嘘みたいな安い金額で購入し慌てて家に帰りあっと今に読了。
分かった事は記憶の曖昧さとB級映画好きの僕の心を十分に満足させるカルト漫画だったということです。大・満・足。
何か持っている不気味な子供
トイレがなくて驚くお姉さん(保険の勧誘ではなく新光の会という宗教団体の勧誘でした)
裏表紙の画(^^;)
これを只の偶然とかカラーバス効果、カクテルパーティー効果のような心理作用と思う人もいるでしょうが、僕は単なる心理作用以上のものを感じちゃうんですけどね。どうせなら引き寄せの法則のほうが面白いし(^^)
いや~しかし引き寄せの法則ってあるものなんですね。