数か月前から下着を褌(ふんどし)に変えて生活をしています。
年を追うごとに衣服で身体が締め付けられることへの違和感が大きくなってきたのが一番の原因なのですが、整体的にも血の巡りを阻害されるのは良くないなと思いました。
であれば、手っ取り早く自身で試してみるのが良かろうと行動に移したのです。
そんなわけでスタートした褌生活ですが、それなりの変化もあったのでご報告と簡単なまとめを。
便通の改善
とくにかく便通が良くなりました。
元々はどちらかと言えば便秘気味で、いつかトイレの中で血管が切れて倒れるのではないかと心配になるほど踏ん張らないと、便が出ないこともしばしばあったのですが今ではすっかり解消しています。
一般に良い状態と言われている、滑らかなバナナ状の便が良く出るようになりました。
これはトイレで少なからずストレスが掛かっていた人間にとっては、実に嬉しい事です。
リンパや血管への締め付けがなくなる。
腰回りや鼠径部には太い血管が通っています。
この部分にパンツによる締め付けがあると、血の巡りやリンパの流れが阻害されてしまい冷え性やメンタルの不安定につながってしまうのですね。
特に鼠径部は経絡が3本通っており中医学的に「気街(きがい)」つまり、気の街と呼ばれるほど重要な部位になりますので、締め付けを無くし巡りを良くするという行為はメリットしかありません。
不眠やメンタルの改善
経絡による気の流れや、血液・リンパの流れ、自律神経への刺激がなくなると不眠の改善や日頃のイライラが無くなるなどのメンタル面での健康も増進します。
幸い私は睡眠に対しては悩んだことはありませんが、それでも睡眠時の質は明らかに変わりました。
また何の理由もなく襲ってくる不安感なども自律神経が安定すれば、徐々に消えていくこともあります。
レイリー現象
過剰刺激症候群(レイリー現象)はフランスの医学者であるジェームス・レイリーが1935年に発表した学説です。
これは局所的に加えられる強い刺激が自律神経に直接作用し、まず血管運動性障害を起こして、内臓の働きに変化が生じ、次第に二次的な障害へと発展していくというものです。
簡略化すると「中枢・抹消にかかわらず、自律神経のどこかに過剰な刺激を与え続けると、病的な自律神経反射が起きますよ」ということなのですが、ここで重症なのが過剰な刺激は単に強いだけではなく、弱い刺激でも持続されれば過剰な刺激になるという事です。
刺激量=刺激の力×時間
つまり一見齢刺激でも成果体細胞の活動を誘発するようなある程度の強さであれば、刺激は重責されて病的な自律神経反射は起きるのです。
パンツや靴下などのゴムによる締め付けは、正にこれにあたり(故)見元良平医師が「ゴム紐症候群」を提唱し1991年には著書も出しています。
むくみや冷え性の改善
鼠径部の解放は冷え性やむくみの原因であるリンパや血液が滞りなく流れることで、改善していきます。
特に女性は下着による、かぶれや黒ずみなども気になるようですが、これも消えるようです。
最後に
そもそも腰肚は身体の要ですので、ここが安定して機能していないと人としてのパフォーマンスが発揮出来ません。
長時間椅子に座っていると下着で鼠径部は圧迫され血液・リンパ・気の流れが滞り下半身と上半身が分断され冷えやむくみ・不眠や不安障害などの原因になり得ます。
下着を変えるだけなら簡単なので、健康増進くらいの気持ちで一度試してみるのも面白いと思いますよ。