「でも」「だって」という言葉が口癖になっている人、いませんか? 話の腰を折られるし何だか嫌ですよね。
そんな何でも否定から入ってしまう人の特徴や心理は、実に様々です。そんな否定的な言動の特徴的な3つの癖口と、その背景にある心理を詳しく解説し、さらにそうした傾向を持つ人との付き合い方を解説しますが、同時に自分自身そうなっていないかを鑑みて、当てはまったら改善してみて下さい。
なぜ人は否定的な言葉ばかり口にするのか?
「否定的な言葉ばかり使う人」という印象を持たれると、本人も周囲も心地よくないですよね。では、なぜ人は否定的な言葉ばかり口にしてしまうのでしょうか。その背景には、様々な心理が隠されています。
- 自己防衛: 自分の考えや行動を否定されることを恐れて、先に相手を否定することで身を守ろうとする。
- 完璧主義: 何事にも完璧を求めるあまり、少しでも欠点があると否定的に捉えてしまう。
- 自信のなさ: 自分の意見に自信がないため、相手の意見を否定することで安心感を得ようとする。
- コミュニケーション能力の不足: 相手の気持ちを理解できず、自分の意見を押し付けてしまう。
- 過去の経験: 過去の経験から、否定的な反応をすることが身についてしまっている。
- パーソナリティ: 生まれつきの性格として、否定的な傾向が強い。
- 状況: ストレスを感じている時や、自信がない時に否定的な言動が出やすい。
否定的な言動の特徴的な3つの癖口と、その心理
1. 「でも…」から始まる言葉
「でも…」という言葉は、相手の意見を否定しつつ、自分の意見を付け加える典型的な表現です。
- 心理:
- 自分の意見を優先したい: 相手の意見よりも自分の意見が正しいと信じているため、自分の意見を押し通そうとする。
- 完璧主義: 相手の意見に少しでも欠点があると、それを否定的に捉えてしまう。
- 不安感: 自分の意見に自信がないため、相手の意見を否定することで安心感を得ようとしている。
2. 反論から始まる言葉
「そんなのありえない」「それは違う」など、相手の意見を聞きもせずに否定的な言葉で反論するパターンです。
- 心理:
- 攻撃的な性格: 相手を攻撃することで優位に立ちたいという気持ちが強い。
- 競争心: 相手との間に競争意識を抱き、常に自分が優位に立とうとする。
- コミュニケーション能力の低さ: 相手の気持ちや状況を理解しようとする努力が不足している。
3. 疑問形での否定
「本当にそう?」「そんなはずはない」など、疑問形を用いて相手の意見を疑うパターンです。
- 心理:
- 不信感: 相手を信用しておらず、常に疑いの目で見ている。
- 批判的な性格: 何事に対しても批判的に捉えがちで、良い面を見つけるのが苦手。
- 自信のなさ: 自分の意見に自信がないため、相手の意見を疑うことで安心感を得ようとしている。
否定的な言動の影響と改善策(本人含む)
否定的な言動は、自分自身だけでなく、周囲の人々にも悪影響を及ぼします。
- 人間関係の悪化: 周囲から孤立し、人間関係がギクシャクする。
- アイデアの阻害: 新しいアイデアが出にくくなり、組織全体の活性化を妨げる。
- 自己肯定感の低下: 常に否定的な言葉を発することで、自分の自信をなくしてしまう。
これらの悪影響を避けるために、以下の改善策を試してみましょう。
- 相手の話を最後まで聞く: 相手の意見を尊重し、最後まで聞くように心がける。
- 肯定的な言葉を使う: 相手の意見に対して、まずは肯定的な言葉をかけるようにする。
- 自分の意見を具体的に述べる: 漠然と否定するのではなく、自分の意見を具体的に述べるようにする。
- 客観的な視点を持つ: 感情的な判断ではなく、客観的な視点で物事を捉えるようにする。
- 自己理解を深める: なぜ否定的な言葉が出てしまうのか、自分の心の奥底を探求する。
- 専門家のサポートを受ける: 心理療法士など、専門家のサポートを受けるのも一つの方法です。
否定的な人と上手く付き合うために
否定的な言動をする人と上手く付き合うためには、以下の点に注意しましょう。
- 冷静に対応する: 感情的に巻き込まれず、冷静に対応する。
- 相手の気持ちを理解しようとする: なぜ相手が否定的な言葉を使うのか、その背景を理解しようとする。
- 具体的な行動を要求する: 「もっと具体的に説明して」など、具体的な行動を要求する。
- 距離を置く: 必要であれば、一時的に距離を置くことも大切です。
さいごに
否定的な言動は、本人も周囲も不幸にするものです。しかし、意識して改善することで、より良い人間関係を築くことができます。もし、あなたが否定的な言動に悩んでいる場合は、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談してみるのも良いでしょう。