HSPさんの特徴を調べていると、深く処理をすると書いてあったりしますね。
深く処理をするとは何のことだろう?と思う方もいらっしゃると思いますので、ざっくりとお話させていただきますと「一を聞いて十を知る」ことが出来るということ。
視点を変えると、カンが良いとも言えます。
HSPさんのカンがいい理由
HSPさん達は基本的に何かを見聞きすると、頭の中にいくつもの選択肢が現れます。
例えば友人が「この間、旅行に行ってきた」と話したとしましょう。すると瞬時に様々なパターンが展開されます。
う~ん「趣味嗜好」「性格」「直近の会話の内容」「過去の会話の内容」「最近興味が出てきたもの」「友人関係」「家族関係」「知人ではなく最近自分が目にしたTV番組や情報」「世間の雰囲気」
こんな感じの情報がいっぺんに展開されます。
更にこの後「友達と車で行った」などの追加情報があれば展開する項目も追加され、同時に絞り込まれます。「共通の友達か」「乗っている車」「知っている友人なら、その人なり」「二人の関係性」等々。
それに会話の中であった前後の文脈を合わせると。
伊豆あたりに花見にでも行って来たのかな?
と頭の中で予測がされるんですね。
勘違いをしてほしくないのは、これらの情報は根掘り葉掘り聞き出したものではなく、友人との付き合いの中で何気なく見聞きした経験に基づく情報だったりします。
そして出てきた答えに関しても、予測をすることで優位に立ちたいとかゲームをしているのではなく、単にそういう癖だと思って貰えると有難いなと思います。
正に「一を聞いて十を知る」ですね。
これらはドラマ観賞時などにも自動的に発動しますので、第一話を見て最終回の予想をしてしまい、観ていて面白いの?と聞かれたりするのはあるあるでしょう。
カンがいいのは利点なのか?
これだけ聞くと「さぞかし勉学や仕事も優秀なのでしょうねぇオホホ」という声も聞こえて来そうですが、HSPさんの殆どは興味のないことは嘘みたいに記憶が出来ないし関心が持てないので、専門分野以外になると凡人以下になってしまう人も少なくはありません。
またネガティブな方向にも予測は働いてしまうので、センシティブな気質であるHSPさんは頭の中で勝手に想像した結果を恐れて発言できなかったり、大事な一歩を踏み出せないといった人の方が大多数なんですね(行動的なHSS型のHSPさんに関してはこの限りではありませんが)
ですから周りにいる方は「この人は能力があるのに全然動かないな」と、時には感情が逆立つこともあるでしょう。しかしここは感情的にならず指示するのではなく誘導してあげて下さい。
HSPさんは強要されることに強い抵抗を覚えますが、納得したことにはトコトン向き合いますので、もし周りに妙に勘が鋭いのに動きが鈍いなという人が居たら、頭から押さえないようにしてみて下さい。良い動きをしてくれるでしょう。
HSPさんに心掛けて欲しいこと
HSPさん本人も予測が早いが故に、あなたの会話には主語が無いと言われることもあるでしょうから、喉元から言葉がでる前に相手側にたって今自分が発する言葉が適切かどうか精査してみて下さい。
恐らく会話の数歩先を進んでいることがあると思いますので、この一歩立ち止まって相手側に立つという視点を心掛けるだけでも、周りとの関係性が大きく変わってきます。
相手の気持ちとシンクロするのは得意なはずなので、少しだけ心に留めておいて下さいね(^^)