それなりに人間として生活をしていれば、多少の怪我は付き物ですね。
スポーツ・事故・遊び・生活の中のちょっとした瞬間など等。
軽症の打撲や小さい擦り傷程度なら気にする事はありませんが、靭帯の損傷や骨折などの大きな怪我をしてしまうとそれが後々まで影響し年齢を重ねてから身に覚えの無い慢性痛の原因になってしまうなんてケースも出てきます。
例えば元気いっぱいの学生時代や仕事をバリバリこなしている時期に、大仰なギプスや包帯を巻いて松葉杖を突いたり腕を吊ったりする程の怪我をしたとします。
怪我が治りかけギプスが外れたりある程度の痛みが取れると、周りに迷惑をかけたくない、いつまでも病院に通うのは面倒、後は日常生活がリハビリだとばかりに早々に通院を止めてしまう方が多いのではないでしょうか?
しかしこのリハビリを中途半端にしてしまうと、しっかりと機能が回復せずに関節可動域の制限がかかったり、患部を庇うクセがずっと抜けなかったりするんですね。
そのまま放置していると10年20年と経っても知らず知らずの内に患部を庇ったり、無意識に小さなを緊張させたままの生活が続きます。
そして気が付いたら若い頃に怪我をした膝をかばって、慢性的な腰痛になってしまっていたなんて事にもなりかねません。
多くの場合は昔の怪我の事などはさほど気にしていませんし、ましてや慢性痛と怪我を繋げることも無いので、なぜ腰痛や肩の痛みが良くならないのかがサッパリなのです。
施術をしていると人によっては不自然に片方の足首の可動域が狭かったり、特定の部位を他動的に動かそうとすると異常に抵抗感があったりする事があります。
そんな時に過去の病歴を聞いてみると「あ~そう言えば」と最初の問診では出てこなかった過去のケガを思い出すなんてケースも多々遭遇するんですね。
もちろん怪我が全ての原因ではありませんが、少なくとも不調の改善に向けて考慮する材料の一つになる事は確かです。
もしこれから大きな怪我を負ってしまった場合は、この事を思い出してしっかりとリハビリをする事をお勧めします(^^)/