整体師には技術や知識は絶対的に大切なのですが、他にも大切な要素はあります。
その一つが最低限の対人スキルです。
と言ってもそんな高等なことではなくて、我々の世界でいえばお客様と笑顔で挨拶ができるか相手に安心して貰えるかどうか。
挨拶の話しなんてされても社会人なら当たり前のことですから、ハァ何を改めて?と思う人もいるかも知れませんね。
ただこの世界は何となく職人的なイメージを抱いている人も多くて、初めてこの世界に足を踏み入れる際に腕さえあれば黙っていてもイイんじゃない?なんて想いをもっている人も割といるんですね。
僕自身も本格的に始める前までは施術中そんなに話す事もないだろうと思っていました。
が、すぐに現場では対人スキルがとっても大切なんだと気付かされます。
まず初めて整体院に来院するお客様は緊張している人が程んどです。
それはそうですよね整体という得体の知れない業界の赤の他人に自分の体を預けるわけですから(^^;)
そんな時我々が黙っていたり、ぶっきらぼうな対応をしていたらお客様は安心して身を預けることができませんし、警戒して本当に困っている症状は言ってくれないかも知れません。
また緊張が解けないと体も緩み辛くなりますし、あまり良いことがないのは想像できますよね。
そんな状態でも治すのがプロだろうという意見がある人もいるでしょう。
それも分かります、しかし心と体は繋がっているので一見正常に戻ったようにみえても、メンタルの壁が外れていなければ、また元通りに不調が現れることも少なくありません。
体も心も解せるのが理想なんじゃないかな?と思うのですが(^^;)
そもそも初対面の相手に余計な緊張感や気遣いをさせるのは、大人としてどうなのよという話ですよね。
勿論お仕事によっては権威性を保つために敢えてそんなイメージを作る場合もあると思いますし、それは重要だと承知しています。
しかし整体師は接客業でもあるので、むしろ体を開いてお客様を迎え方が望ましいと個人的には思っています。
施術においてもストレスの軽減や安心感、多幸感を感じてもらえればオキシトシンやセロトニンなどの幸せホルモンの助けで家に帰った後の生活も快適に変わってくるかも知れません。
対人が苦手な人に過剰な笑顔や大きい声を出せとは言いませんし、無理に多弁で快活になる必要もありません。
しかしこれから整体師を目指すのであれば最低限の気遣いと誠意をもって接する必要があるということは覚えておいて損はないと思います。
HPに癒しとかリラックスとか優しい言葉を並べているのに来院してみたら、不愛想で最低限の会話しかないなんて緊張して緩みませんよね(^^;)