【完璧主義】実は危険信号?身体と心の不調の原因を探って自分と上手に付き合おう

「完璧主義」は高い目標達成や自己成長をもたらす性格であり特徴です。

ですが、常に完璧を求めることは、過度なストレスをかけ続ける事と同義であり、時として自己肯定感の低下を引き起こす可能性すらあります。

整体院の視点から、完璧主義の功罪を少し深く考えてみました。そこで見えた完璧主義と向き合うためのヒントをお伝えします。

完璧主義がもたらすもの(功)

完璧主義は、私たちに以下のような影響を与えます。

  • 自己肯定感の維持: 完璧な状態を保つことで、自己肯定感を維持しようとする心理が働きます。そのため、任せられた仕事や役割に対して、高い責任感を持って取り組む傾向があります。
  • 失敗の回避: 完璧主義者は、失敗を非常に恐れますが、それ故に失敗を回避するため、万全の準備をし、責任を持って行動しようとします。
  • 周囲からの期待: 完璧主義者は、周囲から高い能力を期待されることが多く、その期待に応えようとするために、責任感を持って行動する傾向が高いです。

完璧主義がもたらすもの(罪)

一方で、完璧主義は以下のような負の側面も持ち合わせています。

  • ストレス: 完璧主義者は、常に高いレベルを求めるため、自分自身に過度なプレッシャーをかけてしまい、過剰なストレスにより、 burnout(燃え尽き症候群)やメンタルヘルスの問題を引き起こす可能性があります
  • 自己肯定感の低下: 完璧な基準に達することができず、自己肯定感が低下してしまう可能性があります。
  • 人間関係の悪化: 完璧を求めるあまり、周囲に厳しく当たってしまい、人間関係を悪化させることがあります。
  • 行動の遅延: 完璧な状態になるまで行動に移せないため、チャンスを逃してしまうことがあります。
  • 柔軟性の欠如: 完璧主義者は、状況の変化に対応することが難しく、柔軟性に欠けることがあります。

整体院から見た完璧主義

整体院の視点から見ると、完璧主義の影響は顕著に身体に現れます。完璧主義者は、常に緊張状態にあるため、筋肉が硬直したり、呼吸が浅くなったりする傾向があります。これらが慢性化すると、肩こり、頭痛、不眠など、様々な身体の不調を引き起こす可能性があります。

緊張状態がもたらす身体への影響

  • 筋肉の硬直: 完璧を求める意識は、無意識に身体を緊張させ、特定の筋肉群を収縮させ続けます。これにより、肩や首、腰など、特定の部位に慢性的なコリや痛みを生じさせます。
  • 呼吸の浅さ: 緊張状態では、呼吸が浅くなり、十分な酸素が身体に行き渡らなくなります。これにより、疲労感や集中力の低下、自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。
  • 姿勢の悪化: 緊張状態は、猫背やストレートネックなど、姿勢の悪化を招きます。姿勢の悪化は、内臓の働きを低下させ、慢性的な痛みを引き起こす一因となります。
  • 睡眠の質の低下: 緊張状態は、入眠を困難にし、夜中に何度も目が覚めるといった睡眠の質の低下を引き起こします。睡眠不足は、免疫力の低下や精神的な不安定さを招きます。

完璧主義と身体の不調の関係性

完璧主義と身体の不調には、密接な関係性があります。

  • ストレスホルモンの分泌: 完璧主義者は、常に目標達成を目指し、プレッシャーを感じがちです。このストレスは、コルチゾールなどのストレスホルモンの分泌を促し、免疫力の低下や炎症反応を引き起こします。
  • 自律神経の乱れ: 完璧主義者は、常に緊張状態にあるため、交感神経が優位になりがちです。これにより、自律神経が乱れ、様々な身体の不調が現れます。
  • 慢性的な疲労: 完璧主義者は、常に高いパフォーマンスを求めるため、慢性的な疲労に悩まされることが多いです。

整体院でのケアと改善

当院に限らず整体院では、以下の様な施術を通じて、完璧主義者が抱える身体の不調を改善することに努めます。

  • 筋肉の緩和: 緊張している筋肉を丁寧にほぐし、血行を促進することで、コリや痛みを軽減します。
  • 姿勢の改善: 姿勢の歪みを整え、身体のバランスを整えることで、痛みや不調の原因となる身体への負担を軽減します。
  • 自律神経の調整: 呼吸法や優しいストレッチなどを通じて、自律神経のバランスを整え、リラックス効果を高めます。

当院での取り組み

上記の方法に加え当院では、推拿をベースとした当院独自の施術で、筋膜、表層筋、深層筋にアプローチし、過度な緊張から解放をします。他にも気功、エネルギー調整なども行い深いリラックス状態へ導いていきます。

完璧な状態なんてない?メタ認知で紐解く心の奥底

完璧主義者は、完璧な状態を求めがちですが、そもそも「完璧」とは何でしょうか?人間は不完全な存在ですし、完璧な状態を維持することは実に困難です。不可能と言ってもいいでしょう。

ここで、メタ認知という概念で考えてみましょう。メタ認知とは、自分自身の思考や感情を客観的に見つめることです。完璧主義に陥っている人は、自分の思考や感情を客観的に見ることができず、完璧な状態を求め続けてしまいます。

メタ認知を意識することで、私たちは以下のことができるようになります。

  • 自分の思考パターンに気づく: 完璧主義的な思考パターンに気づくことで、その思考パターンを客観的に評価することができます。
  • 感情のコントロール: 自分の感情を客観的に観察することで、感情のコントロールがしやすくなります。
  • 柔軟な対応: 状況に合わせて柔軟に対応できるようになります。

完璧主義と上手に付き合うために

完璧主義と上手に付き合うためには、以下のことを心がけましょう。

  • 完璧さを求めるのをやめる: 完璧な状態を目指さず、良いところも悪いところも自分の一部として受け入れることが大切です。
  • 小さな成功を積み重ねる: 大きな目標を達成しようとせず、小さな目標を一つずつ達成していくことで、自信をつけていきましょう。
  • 休息を大切にする: 常に頑張りすぎるのではなく、適度に休息をとることが大切です。
  • 周りの人に頼る: 完璧主義者は、一人で何でもやろうとする傾向がありますが、周りの人に頼ることも大切です。
  • 専門家のサポートを受ける: 心理療法士やカウンセラーなどの専門家のサポートを受けることも有効です。
ふくやま

自分でどうしようもない体の状態は専門家に任せてみませんか?

さいごに

乱暴な言い方をすれば「完璧主義」は、ある種の病気とも言えます。勿論、その特性故に良い影響を与え、豊かな人生を与えてくれる側面はあります。

ただ一方で「完璧主義」を皆が乗りこなせるわけではありません。大多数の人は、過度なストレスや悩みを抱えてしまう可能性があります。完璧主義と上手に付き合うためには、メタ認知を意識し、自分の思考パターンや感情を客観的に見つめることも大切です。

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