ヒステリー球

かっぱ子

う~ん、う~ん

てんぐぅ

どうしたんじゃい?

かっぱ子

何か喉に詰まってる感じが……

てんぐぅ

魚の丸飲みでもしたんじゃろ

かっぱ子

そんな事しないもんっ

ふくやま

ありゃりゃ、それはヒステリー球かもですね

かっぱ子

ヒステリ~球?

目次

ヒステリー球:咽喉頭異常感症

ヒステリー球は咽頭喉異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)の別名です。

喉や食道に何か詰まっているような異物感があり、言語化する際に球のようなものが引っかかっているような感覚と表現されることからヒステリー”球”と呼ばれています。

この症状は古くからあり東洋医学の世界では、梅の種が詰まっている感覚と捉え「梅核気(ばいかくき)」として知られています。

一説によると全人口の約45%は何らかの形でこのヒステリー球を経験し、その多くは30~60代の女性といわれており、この不快感が常態化すると生活に支障をきたすこともあります。

ヒステリー球:咽喉頭異常感症の症状

喉の不快感

喉の詰まり感

異物感

喉が塞がった感じ

このような症状が出ますが、飲食をしている最中には不快感が減少することが多いようです。

ヒステリー球:咽喉頭異常感症の原因

今現在はっきりとした原因は不明ですが、様々な知見からストレスが大きな要因とされています。

更年期障害や自律神経失調症、また不安障害やうつ症状がある人が併発しているケースが多く、ストレスによる緊張状態が心理的に喉を詰まらせたり機能的にも食道平滑筋の拘縮を誘発させるともいわれています。

他にも逆流性食道炎や鼻炎などが誘発原因になることもあります。

ヒステリー球:咽喉頭異常感症の治療・改善法

西洋的に治療するならば、逆流性食道炎など原因がはっきりしている場合は胃酸を薄める薬の処方、心理的要因がとみなされた場合は抗不安薬が処方されることもあります。

漢方的には津液や気の流れの改善を目指し、体質や症状によって処方する漢方薬をより細かく調合します。また鍼治療も、かなり有効な手段になっています。

整体的には筋骨格の調整や過緊張を起こしている筋肉を緩めたり、気の調整、エネルギー療法を行ったりします。

また専門カウンセラーによる認知行動療法やトークセラピーなども有効です。

ヒステリー球:咽喉頭異常感症かな?と思ったら

生活していて以下のような症状が気になり始めたら、医療機関で受診してください。

喉の異物感(つかえる・つまる・膨張感・せまくなっている)

異常感覚(チリチリ・ゴロゴロ・いがらっぽい・かゆみ)

痰がからむ

空咳・乾燥感

唾を飲むと痛い

息苦しい・声が出しにくい

思い当たるふしがあったら放っておかないようにしましょう。

また、このような症状はストレス以外にも頸部食道がんなどの重篤な病気の前兆であることもゼロではないので、まずは受診。その後で自分にあった治療法を続けてみて下さい。

ふくやま

自己判断は危険ですよ

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