肩こりは現代人にとって身近で大きな悩みの一つです。肩こりには実に様々な原因がありますが、その中の一つとして、肩甲骨の位置異常が挙げられます。肩甲骨が本来あるべき位置からズレることで、筋肉が緊張したり、神経が圧迫されたりして、肩や首の痛み、コリへと繋がります。
肩甲骨の位置異常が引き起こすもの
- 筋肉の緊張: 肩甲骨周りの筋肉が常に緊張状態になり、血行が悪化し、肩こりを悪化させます。
- 神経の圧迫: 肩甲骨が神経を圧迫することで、腕や指の痺れ、痛みを引き起こすことがあります。
- 姿勢の悪化: 猫背や巻き肩など、姿勢が悪化し、見た目の印象も悪くなることがあります。
肩甲骨の位置異常の原因
- 不良姿勢: 猫背、巻き肩、反り腰など、長時間の同じ姿勢が原因となることが多いです。特にデスクワークやスマホの長時間使用は、肩甲骨の位置異常を引き起こしやすい姿勢です。
- 繰り返しの偏った作業: スポーツや仕事など、同じ動作を繰り返すことで、特定の筋肉が過度に発達したり、逆に弱くなったりして、肩甲骨の位置がズレてしまうことがあります。
- 加齢: 年齢とともに筋肉が衰えたり、関節が硬くなったりすることで、肩甲骨の位置が変わりやすくなります。
- 外的要因: 交通事故やスポーツでの怪我など、外的要因によって肩甲骨が損傷し、位置がずれることがあります。
このように位置以上を引き起こす理由はいくつかありますが、中でも不良姿勢による巻き肩や繰り返しの偏った作業などは当院でも比較的多くみられます。
典型的な例としてはデスクワークなどですが、他にも加齢や同じ姿勢で添い寝を続けたことが原因なんてのもあるので、何がきっかけになるか分からないものです。
対策
肩甲骨の位置異常を改善するためには、何やかんやで日頃からの対策が大切になります。いくつかの例を挙げます。
- ストレッチ: 肩甲骨周りの筋肉を伸ばすストレッチを定期的に行うことで、筋肉の緊張をほぐし、肩甲骨を正しい位置に戻すことができます。
- 筋力トレーニング: 肩甲骨を安定させるための筋肉を鍛えることで、姿勢を改善し、肩甲骨の位置を固定することができます。
- 姿勢改善: 猫背や巻き肩などの悪い姿勢を意識的に改善し、正しい姿勢を心掛けることが大切です。
- 定期的な運動: ウォーキングやヨガなど、全身運動を取り入れることで、血行を良くし、筋肉のバランスを整えることができます。
簡単に行える肩甲骨のストレッチ
以上のように位置異常の対策はいくつかあるのですが、まずは着手しやすいストレッチを二つ挙げてみますね。
- 肩甲骨を寄せるストレッチ: 両腕を前に出し、肩甲骨を後ろに寄せるようにして、10秒キープします。
- 肩回し: 肩関節を大きく円を描くように回します。前回しと後ろ回しをそれぞれ10回繰り返します。
対策としては日頃から ストレッチ をしましょうと言いたいところですが、毎日の習慣にするのがしんどいなという方も多いと思いますので、まずは気がついたら一番簡単な肩回しを行ってください。やり方は両腕を上に挙げる、肩関節(出来れば鎖骨の付け根を意識して)から 背泳ぎ のようにグルグルと腕を回すという動作です。
すぐにできる肩甲骨ケア
- こまめな休憩: デスクワーク中など、長時間同じ姿勢を続けるときは、こまめに休憩を取り、体を動かすようにしましょう。
- 肩甲骨を意識する: 日常生活の中で、肩甲骨の位置を意識し、猫背にならないように気をつけましょう。
- 専門家への相談: 症状が改善しない場合は、整形外科や整骨院など、専門家に相談することをおすすめします。
ふくやま
勿論、整体やマッサージなども有効ですよ
肩こりの原因の一つである肩甲骨の位置異常は、日々の生活習慣を見直すことが重要です。兎にも角にも動きを固定したり動かさないことが不調の原因になりますので、予防として日常的に関節を動かしてあげて下さいね。
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