痛みや不調を生む要因の一つに”緊張”があります。
筋肉や精神的な緊張が”過度”になると不調が生まれます。緊張自体は悪いことではなく、むしろ適度な緊張はパフォーマンスを上げてくれたりもするのですが行き過ぎると要注意。
例えば関節が痛いとき外傷を除けば大体は主導筋と拮抗筋のどちらかが過度に緊張または緩みすぎると痛みが生じます。関節のアンバランスが不調を生むんですね。
言い換えれば悪いなりにも安定性がとれていれば痛みなどは感じにくかったりします。
生活習慣であまり使わない筋肉が弱体化することもありますが、現代社会においては肉体だけでなく精神的にも緊張が強いられる場面が多いので”過緊張状態”の方が多い気がします。
精神的に緊張すると体は守りに入りクローズして筋肉も硬くなってしまい、痛みや不調を生む要因の一つになってしまうんですね。
なので調子が悪い時は心身の緊張を適度な状態に保つことが大切なのですが、社会生活においては緊張を強いられる場面がとっても多いのが困ったところですね(^^;)
緊張の発動には様々なトリガーありますが、比較的トリガーになりやすく盲点なのが顔の緊張だったりします。
そもそも人の顔は常にストレスに晒されているので緊張しやすいんですね。
人間が進化の過程で服を着たのが約7万前とされていますが、顔を何かで覆うという文化は一部の例を除いて定着しませんでした。
視覚情報は大切なコミュニケーションツールなので顔を隠すと集団生活が円滑にいかなかったんでしょうね。多分。
それを踏まえて現代の生活に置き換えます。例えば思春期の頃に自分の顔にコンプレックなどあったとしても、それを晒して生活をしないといけないわけです。だからと云って覆面を被って学校は行けませんよね。
更に日本人は他人に感情を読まれるのが苦手なので、硬く緊張させていしまいがちです。
人と話している時に(わたしはアナタの意見に納得していませんよ)と表情や身振りで相手にハッキリと伝える文化であればよいのでしょうが、会社や学校の中では何と思おうと何となく笑顔で対応してしまうのが大多数かつ性分かと・・・。
風邪をひいている訳でもないのに日常的にマスクをしている姿が外国からは不思議に見えると度々話題に挙がりますが、顔の大部分を隠せるマスクは日本人にとっては緊張を緩和する大事なアイテムになっているのかもですね。
そして生活の中でいつもガチガチ顔の筋肉を硬直させていると、いつの間にか子供の頃のような天真爛漫な笑顔は作り辛くなってしまっているはずです。
顔が硬くなれば連動して首や頭も同時にカチコチになって、気が付いた時には頭痛、不眠、眼精疲労など等の不調や辛さを実際に体感するはめに。
なので表情を柔らかく保つ事も健康への第一歩になるんですね。
そのためには普段からメンテナンスとして体を含め、顔や頭も緩めるのは大切なんです。
マッサージや整体などで他動的に緩めるのも一つの方法ですが、気が付いたときに口角を上げていつもニコニコする習慣をご自身で身につけられると最高だと思います(^^)