心臓が左側でドキドキする理由

今朝の出来事。

通勤中にあるコンビニの前でかなり大きな声が聞こえたので、思わず目を向けると高校生くらいの女の子が数人で笑い転げていました。

 

その内の一人は「すげービックリした!」と中々のボリュームで騒いでいます。

 

何か凄くビックリする出来事があったんだな~位に思いつつ通り過ぎたのですが、この女の子よほどビックリしたのか、それとも元々リアクションが大きめの性格なのかは分かりませんが、両掌を左胸にあてながら腕を抱えるような動作をしていたんですね。

 

さてこのように驚いたり怖い思いをしたりして心臓がドキドキした時は左胸を無意識に抑えますが、実際胸を開いてみると心臓は意外と真ん中寄りにあるのがわかります。

 

しかし実際にドキドキ(拍動)は左側に感じられます。

そもそもこのドキドキは心室の先端部の拍動を感じているのですが、何故左側なんでしょう?

 

その理由は心臓の発達の仕方にあるようです。

 

胎児のとき心臓は右心室と左心室ではバイパスを通じて血液が循環しているので、左右差は起こりません、なので左右の心室の壁は同じに発達します。

 

そしてオギャーと生まれて肺一杯に空気を吸うようになると、バイパスは閉じられ左右の心室の仕事が変わります。

 

右心室は血液を肺に送る肺循環を担当し、左心室は血液を全身に送り出す体循環を担当するようになるんですね。

 

そして体循環は全身に血液を送る為により高い圧力が必要なので、必然的に筋肉は鍛えられ左心室の壁は厚くなり左下に突き出します。

その突き出した先端の拍動を感じるのでいつの間にか心臓は左側にあると思うようになった訳です。

 

そうなると映画や漫画などで左胸を撃たれて途中退場してしまったキャラクターも、作者が勿体ないなと思ったら「実は・・」なんて言って後から再登場させるなんて手も使えるかも(^^)

 

福山
福山

人間は思い込みで生きているなんて言葉もありますが、日常の当たり前を改めて見つめ直すと意外な事実が出てくるかもですね。

 

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