数字の力

世の中は何にでも数字が付いていますね。

 

まぁそもそも数字が無ければ生活もままならないし、ある意味世界共通言語だったりするので大切なものなのですが、困った事にその数字で行動や時によって思考までもが左右されている事があるな~と自分でも思います。

 

例えば夏に外を歩いている時、程よい風が吹いていて体感的にはさほど暑く感じていなかったのに、たまたま目に入ったお店の温度計の表示が30℃なんて表示されていたら、その瞬間額の汗に意識がフォーカスして「いや暑いな~」なんてなる人も多いのでは?

 

または「50%OF」の表示を見たとたんフラフラと予定外の出費をしてしまい、帰宅してから激しく後悔なんて経験も皆さんありそうです。

 

もっと極端な人は賞味期限が過ぎた瞬間にもう食べるのが怖くなってしまうかもしれません。

 

このようになんとなく物事の判断が自分の感覚でなく、数字に支配されているという事が多くなってますよね・・・因みに僕は昔から数字が苦手で、それこそハクション大魔王並みに苦手意識があるのです(^^;)

 

ただ数字の魔力というか、数字が持つある種絶対的な力を無視しては完全に生活出来なくなっているので仕方無い事かなとは思いますが。

 

作家の川北義則氏は「賞味期限や消費期限ががなかった昔は自分の目や鼻や舌を使って判断した。時に誤ることもあったがその経験がまた役に立った。今は五感を使わないから自前の判断力が磨かれない。もっと経験をつんで自前の判断力を身につける事が大切だ」と語っておられます。

 

温度や味などは目に見えない曖昧なものなので、判断基準として数字がある事は良い事だとは思います。しかし自分の元々持っている五感を「使わない・信じない」のは実に勿体無いし弊害もあると思うんですよね。

 

行き過ぎるとダイエット中に体重計の数字だけに注目してしまって、体のキレや思考のクリアさの変化に目がいかず、数字の変化が乏しいというだけで辞めてしまったりなんて事にもなったりします。

そういえば20年近く前、過去最高に体重があった時も74㌔の時は何となくぽっちゃり体形かな位の感覚だったのが75㌔になったとたん「こりゃ痩せなきゃ、やべーぞ」という思考になったというね、その時は頑張って15㌔落としましたが・・・。たった1㌔の差なのに不思議ですね。

 

けして数字が悪いと言っているわけではなくて、ここらで一度自分の身体感覚をもう少し信用し取り戻してみるのも良いんじゃないかなと思うのです。

 

そしてそれは巡り巡って自分自身の治癒力を高めることにも繋がります。

 

もうちょっと目で判断するのではなく心で判断するよう気にして生活したいな~と僕自身も思っています。

まさに「考えるな感じろ 李・小竜」ですね(^^)

 

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる