新年度に体が悲鳴をあげる理由|HSPと環境変化のストレス

これは今始まったことでないのですが、まぁ新年度というのは、本人が意識しているかどうかに関わらず、心と体にとって大きな負荷がかかる時期であります。

特に、外からの刺激に敏感な方にとって、この時期に訪れる消耗具合は常人の想像を簡単に超えるほどの負担になるのですね。 「新しい職場に移ったわけでもないのに、なんか体がしんどい」とか 「環境は変わっていないのに、急に眠れなくなった」とか 「4月になると毎年こうなる。自分だけなのかと思っていた」とかとか。

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「変化」は、体にとってストレスである

さて、環境の変化と聞くと、転職や引っ越しのような大きな出来事を思い浮かべるのではないでしょうか。しかしながら体はそういった、目に見えるものにだけ反応するわけではありません。

新社会人・新入学生で賑わう通勤電車や職場の顔ぶれが少し変化したりなど、こういった一見何でもないような小さな変化の積み重ねが、地味に神経系にとって相当な処理負荷としてのしかかります。

脳は「慣れ親しんだパターン」の中では省エネモードで動くことができるのですが、新年度になると、そのパターンが一斉にアップデートされてしまいます。

それも半ば強制的にです。

そしてその新しくなった情報を処理し、新しい人間関係やルールにできるだけ短期間に適応するという行為を、同時並行でこなしているのが4月の心と体なわけです。

どうですか?疲れて当然だと思いますよね。

中でも外からの刺激に敏感な方は、この時期に特有の消耗パターンがあります。

感受性が高いということは、周囲の変化を人より細かく、深く処理しているということです。新しい環境に入ったとき、他の人が気にも留めないような些細な空気の変化、人の表情のわずかな揺らぎ、場の雰囲気の微妙な違和感を、無意識のうちに全部拾ってしまいます。

これは能力や欠点ということではなく、神経系の仕様であり構造です。

ただ、その状態のまま4月を迎えると、処理しきれない量の情報が蓄積され、心や体がオーバーロードに近い状態になってしまうわけです。

「特に何もしていないのに、とんでもなく疲労感を感じる」という体感覚は、その過負荷が体に出てきているサインと思ってください。

環境の変化に対応しようとすると、体は自動的に緊張モードに入ります。

「何が起きるかわからない」という状況は、脳にとって警戒すべき状態でもあります。結果として、自律神経の交感神経が優位になり、体は常に臨戦態勢に近い状態を維持しようとします。

そして、これが続くと、過緊張という状態に移行しやすくなってしまいます。

肩や首が常に張っていたり、食欲が落ち、夜中に目が覚める。これらはバラバラにみると些細なことに感じるかもしれませんが、体はすでに過緊張へと向かっているのです。

この時期をやり過ごすための考え方

まず正直に言います。

4月の消耗は、ある程度は避けられないものと考えてください。冬の寒さから春の温かさに体が馴染むには、通年を通しても時間がかかる時期です。

ただ、特効薬とは言いませんが、それなりの過ごし方はあります。

一つ目は、疲れは「遅れてやってくる」と知っておくこと。 4月に頑張れた分のツケは、ゴールデンウィーク明けや5月下旬に出てきます。元気なうちに無理をし過ぎないことが、長い目で見ると体を守ることになります。

二つ目は、「回復の時間」を意識的に作ること。 特に感受性が高い方は、一人でいる時間、音のない時間、タスク処理をしなくていい時間が必要です。これはサボっているのではなく、神経系のメンテナンスに必要な時間だと考えてください。

三つ目は、体の緊張に早めに気づくこと。 肩が上がっている、呼吸が浅くなっている、顎に力が入っている。こういったサインはまず気づくことが大切です。それに気づいたときに初めて意識的に緩めようとすることができるのです。

4月に体がしんどくなるのは、あなたが弱いからではない

毎年この時期に調子を崩す方に、まず知っておいてほしいのはこのことです。

体が悲鳴をあげているのは、それだけ真剣に新しい環境に適応しようとしている証拠でもあります。そのサインを「気のせい」で終わらせず、体からのメッセージとして受け取ってみてください。

それでも、どうしても体がしんどい、この状態をなんとかしたいという方は、ご相談ください

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