整体に行けない期間:つらい肩と首の乗りきり方

整体に定期的に通っていた人が、何らかの事情でしばらく来られなくなるというのは珍しくありません。

そもそも何度も通わないように一発で何とかしろよという意見もなくはないのですが、体の不調というのは構造的な肩こりや腰痛だけではないので、言いたいことは分かるけどそう単純な話でもないんだよなというのが正直なところ。

この話はあとでしますが、とにかく「メンテナンスに行きたいけど、今は難しい」という状況になったときに、自分でどうすればいいのかを、整体師として記して置く必要はあるなと思いました。

目次

なぜ「揉む・押す」は戻りやすいの?

肩や首が張っているとき、そこを押したり揉んだりしますよね。間違いではありませんが多くの場合は 一時的には楽になるけど翌日にはまた戻っている。というのが当てはまります。

これはやり方の問題ではなく、構造的な問題です。

筋肉が緊張し続けているのは、脳からそう指令が出ているからです。なので「緊張しろ」という信号が出続けている限りは、筋肉を物理的にほぐしても、しばらくすれば同じ状態に戻ってしまいます。

揉む・押すという行為は、筋肉にアクセスしていますが、その原因(脳と神経系の状態)は別のルートにあります。

セルフケアで出来ることも同じ文脈の中にありますので、いくつか挙げていきます。

ケア:「重さを使う」動き

腕というの想像以上に重く、一般的な女性でも片腕3.5キロほどになります。当然、肩や首の筋肉はそれを持ちあげるために緊張しているのですが、現代の緊張持続社会では、それが解除されず過度に振られてしまいます。

端的に言うなら、腕を「持ち上げようとする力」が抜けていない状態が続いているというところでしょうか。

そこで次の動作を試してください。

椅子に座り、両腕を太ももの上に置 

腕に力を入れようとせず、ただ「置いてある」状態を作るというのが肝です。 そのまま、肩が下がるのを待ちます。

引っ張らない・伸ばさない・ただ待つ。これを徹底して下さい。

不思議とこれだけで、肩甲骨周辺の緊張が少し変わります。敏感に感じられる人とそうでない人がいますが、感じられないとしても屋って無駄がない動きです。

ポイントは「何かをしようとしない」こと。 動きが小さいほど、上手くいきやすいと思ってもらえると良いかなと。

ケア:呼吸の「出口」を変える

ここで出すまでもなく副交感神経を優位にするための呼吸法は、いろいろな場所で紹介されています。

「ゆっくり吐く」「4秒吸って8秒吐く」などですね。

もうやってます人はよいのですが、過緊張が強い状態になると呼吸を「コントロールしようとすること」自体がストレスになる場合があります。

そういう人にこそ試してほしいのは、吐く出口だけ変えることです。

口からではなく、鼻からゆっくり吐く。 

これだけです。あえて吸い方は気にしないで、吐く出口だけ鼻にします。

鼻からの呼気は、口呼気に比べて呼吸のペースが自然と落ちますので、 無理にコントロールしなくても、副交感側に少し寄りやすくなります。

回数や時間も決めなくて大丈夫です。 むしろ気づいたときにやる、くらいの温度感が長続きしますので。

ケア補足:「やりすぎない」を意識する

意外かもしれませんがセルフケアで一番多い失敗は、やり過ぎることだったりします。

痛いところを強く押したりストレッチに長時間かけるなど、早急に治そうとする意識が逆効果になることは少なくありません。

筋肉や神経系は、強い刺激を受けると防御反応として緊張を強めますので、やった直後は楽に感じても翌日以降に悪化するパターンになったときは、これを疑ってください。

慣れるまではもどかしく感じるかもですが、セルフケアの目安は「物足りないくらい」が丁度いいのですね。

1・2ともに、「これで何か変わるのか」と思うくらいを意識に入れましょう。

セルフケアの限界と、来院の目安

と、ここまで書いてきたことは、あくまで悪化緩やかにする・自己メンテナンスの意識を高めるための手段です。 セルフケアで根本に変わるのかと言われれば、ちょっと難しいかもしれません。

神経系の過緊張が長期化すると、体の使い方そのものが変わってきますので、緊張持続社会で過ごしていると、自然と姿勢・呼吸や睡眠の質の低下・疲れの抜けにくさなどと、心身に負の影響が浸透してしまいます。

そして「セルフケアをしても効果を感じにくい・すぐ戻る」と感じたときは、体が「そろそろ自分では何ともできませんよ」訴えているサインなので、そのタイミングで、ご来院ください。



このように、体から整えてみたい方は、ぜひ一度ご相談ください

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