スピード感にわびさびは殺されてしまったのか?

時代の変化と共に仕事も変わっていくようで、昭和の頃は想像もしなかった職業も続々と生まれてますね。

ブログやYouTubeでご飯が食べられるなんて学生の時の自分からしてみたら嘘でしょみたいな感じですよホント。

 

そんな中、先日TVで退職代行業者の特集をみました。

こんな職業もあるんですね・・退職したいけど自分では言い出しにくい人に代わって退職の手続きをしてくれるとか。

掛かる費用は29800円~50000円位になるようです。

ふむふむ、会社側に退職を願い出るストレスとか辞めさせてくれないブラック企業への対抗処置と考えるとこの金額が妥当かどうかは本人次第という所なんですかねぇ。

(僕が転職しまくっていた20代の頃このサービスがあったら幾ら使ってたんだろ?)

 

因みに早いケースだと新卒の社員が1日で辞めちゃうみたいです。番組では4日で辞めちゃう子にインタビューをしてました。

入社してすぐにやりたい事とのギャップを感じたとか何とか、会社ではなく自分が悪いんだと言ってましたが、なんにせよ(違うな~辞めちゃおう)までの判断と行動は早いですね。その決断力が今後活かせればよいのですが(^^;)

(ここで、いやそれは決断力じゃなくて単に逃げてるだけだと言ってしまうのは個人的にはちょっと短絡的な気がします)

 

また別件で最近話題の幻冬舎のスーパー編集者、箕輪厚介さんが売れるビジネス書の定義みたいなものをお話しているのをみたのですが、30分くらいで読める事が大事だと言っていました。

昔はすぐ読めちゃう本はコスパが悪いと言われていたそうですが、今の若者は30分くらいで読めて良かったという感想になるとか。

動画やゲームなどで情報が溢れている現代では読書に数時間・数日かけるのは苦痛に感じるようでいわく「お金より時間が大切になっている」そう。

なので端的に要点だけをまとめたような本が売れるらしいですよ。

他にも読みきって貰う事が重要など、うんうん成程とあいずちを打つ話を幾つかされてました。

 

立て続けに2つの情報が入ってきて、ふと思ったのは昭和と平成の大きな変化は価値観よりもスピード感なんじゃないかな?という事。

PC・スマホの普及で欲しい情報も答えらしきものは直ぐに得られますし、世の中の出来事との時間差も少なくなりつつあります。

そんなスピード感で生きていれば昭和の様に会社に入ったら3年は我慢しろなんて言われてもまどろっこしく無駄に思えるかもな~とも思います。

 

ん?これは以前お話した「男はつらいよ」が観てられない問題にも繋がってくるかも?

観てられないの大きな問題は主人公の車寅次郎の難のあるキャラクターに原因があるようですが、もしかすると昭和の邦画にあるのんびりした時間感覚にも平成っ子は苛立つのかも知れないなと感じました。

 

例えばある日柴又がテロリストに襲われて帝釈天が占拠されパニックになったところへ、たまたま寅さんが帰って来る。

次々に襲い来るピンチや敵達をお得意の向上を述べながら派手なアクションで薙ぎ払い、最後はマドンナを置いて再び旅立っていくなんてストーリーだったら少しくらい難のあるキャラクターでも人気が出たのかもなんてね。

 

それじゃ男はつらいよじゃないという意見もあるでしょうが、そんなだったら違ったのかもな~という妄想なのであしからず。僕もそんな内容だったら絶対国民的映画にはなっていないとは思いますが(^^;)

 

ひょっとするとスピード感にわびさびは殺されてしまったのかも知れませんね。

 

前述の仕事に関しても社会人なんだから自分で辞めるというのが筋だろとか、最近の本は中身が薄っぺらいなどの意見はとってもよく分かりますし尊重もします。

 

しかしながら何でも早く便利にを追及してきた結果のスピード感のズレが認識や感覚のズレにも通じるんじゃないかなと思うわけです。

 

福山
福山

よくある炎上やクレームもヒートアップするまでのターン数が少ない様にみえますしね。

 

そのうち整体も3秒とか10秒とかで結果を出さなきゃいけないなんて時代が来たら嫌だな~~なんて。

 

 

 

 

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