毎年のことですが、ゴールデンウィークが明けるとどうも体がおかしくなりがちですよね。
いやいや体は休んだはずなのに妙にダルいし、やる気も出ない。
心なしか首や肩もいつもより重いぞ。と思ったら頭もぼんやりしてるじゃないか。
休みだからって寝すぎたのかも……なんて言ってるうちに、また仕事が始まるわけです。
さて、これは気の持ちようで何とかなる問題でしょうか。
違います。自律神経の問題なのです。
GWは「リズムの崩れ」が起きやすい
通常、自律神経はリズムで動いています。
起きる時間、食べる時間、動く量や光を浴びる量など。はては人と関わる密度までもが毎日ある程度同じパターンで繰り返され、そうすることで交感神経と副交感神経の切り替えの安定が保たれているのです。
しかし、そのリズムはGWに入ると一気に崩れてしまいます。
普段よりも格段に遅く起きたと思えば、昼まで横になっていたり。更には予定がパンパンに詰まっている日と、何もしないダラダラした日が交互に来たりして実に忙しい。
通常時の何倍もの人混みに分け入って目的地に向かうことになったと思えば、逆に誰とも会わずに家にいたりというデタラめなリズム。
こういった不協和音への対応は自律神経の苦手とするところなんですね。
「疲れているのに眠れない」の構造
活動量が増えた日(旅行・お出かけ・人付き合い)は、交感神経が長時間優位になります。どこかでリセットしない限り、体は興奮状態のまま夜を迎えることになります。
であればどうなるかはお分かりでしょう。
疲れているのに、スイッチはOFFにならず、眠りが浅くなるのは自明の理です。
それを払拭しようと翌日ダラダラしても、リズムがずれているので眠いような目が覚めているようなハッキリしない状態になってしまい、結局また夜に目が冴えるという悪循環。
これが数日続くと、GWが明けたときに「なんだか調子が悪いなぁ」という状態になるわけです。
過緊張タイプの人が、特に注意したいこと
更に言うと、もともと身体に緊張を溜めやすい人(いわゆる過緊張タイプ)の人はこれが顕著に出る傾向があります。
「せっかくの休みだから楽しまないと」という気持ちは、体への負荷を気付かせないようにしてしまいます。
そうです、楽しいときは疲れに気づきにくいのです。
あんなに楽しかったのに終わってみれば疲労が重い鉄の塊のようにズシッと圧し掛かり辟易する。
過緊張タイプの体は、そもそも交感神経が慢性的に緊張したままになっているので「緊張している」という感覚はもはや普通の状態になってしまっている人が殆どです。
GWの非日常的な刺激は、その上にさらに緊張を追加しトッピング増し増し状態にさせ本人が気づかないまま、ある日突然限界の閾値を超えてしまう恐れがあります。
HSPの人に起きやすいこと
過緊張タイプの中でも、特に感覚が敏感な『HSP(Highly Sensitive Person)』の人は、GW特有の「非日常の密度」に気をつける必要があります。
ただでさえ人混みの音、光、場の空気、会話の細かいニュアンスなどを無意識に処理し続けているので、楽しんでいるのに疲れるという感覚が起きやすいからです。
外から見ると元気そうに見えますし、本人も「楽しかった」と感じている、もしくはそう思うとしているのですが、その裏では神経系がつねに多くの情報を拾おうとしているため、脳や自律神経への負荷はとても大きいものになっているのです。
過去に何度も記していますが、これは性格の問題ではなく、神経系の情報処理の問題です。自律神経の観点からいうと、デフォルトが副交感神経への切り替えに時間とエネルギーがかかる状態になっているのです。
【HSP傾向で疲れやすい方へ】
では、どう過ごせばよいか
特別なことをすると却って疲れてしまうので、いくつかのことを意識するだけで良いと思います。
①起きる時間だけは揃える 寝る時間は多少ずれてもいいとしましょう。代わりに、起きる時間は平日と1時間以内に収めることを意識して下さい。これだけで、体内時計のずれが最小限になります。
②午前中に外に出る 光を浴びると、体内時計がリセットされます。例えば近所を15分歩くだけでも大丈夫です。大げさな運動は特に必要ではありません。
③「何もしない日」を意図的に作る 予定を詰めるタイプの人は、1日か2日、意図的に予定を入れない日を作りましょう。「何もしない」というのは怠けているのではなく、副交感神経を優位にするために必要な時間です。HSPの人にとっては特に、この時間が回復の核になるので大事にしましょう。
④身体のサインを先に聞く 首や肩が重い、息がしづらい、顔に力が入っているなど、そういうサインに気づいたら、そこで一旦足を止めてみましょう。「まだ動けるから大丈夫」は、過緊張タイプの人が最もよく使う言葉で、最も信用してはいけない判断基準でもあります。
⑤連休最終日の夜は早めに切り上げる GW最後の夜を普通に夜更かしすると、翌朝の体は「まだ休日モード」のまま仕事の場に放り込まれてしまいます。連休最終日だけは、少し早めに照明を落として、体を翌日のリズムに戻す準備をしてみてください。
GW明けに身体がしんどかったら
とはいえ、上に書いたことを全部できなくても神経質に気にしなくて良いです。
ただ、GWが明けて1〜2週間経っても、なんとなく疲れが抜けない、頭が重い、肩が固まっている、という状態が続くようなら、それは休んだだけでは回復しない緊張が体に蓄積している可能性があります。
特に過緊張タイプ・HSP体質の方は、体というのは「そういうもの」として緊張を当たり前にしてしまっているため、自分では気づきにくい傾向があります。
そんなときに外から神経系に働きかけることで、はじめて過度な緊張を体感し、その上で緩みを実感したという人は数多くいます。
GW明けのご予約は、早めにご連絡いただけると回復も早いですよ。
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